ショパン「前奏曲集」が魅了するもの

2020年10月に久々に弾いたら全然弾けなくて、11月にようやく全曲演奏ができた、ショパン前奏曲集 Op.28」。

それ以降、弾くたびに1曲ずつさらった方が良い、と思いつつ、時間を見つけてはだらだらと全曲演奏を繰り返しています。

時間は変わらないですが、回数をこなすうちに少しずつ全曲通して弾くことに抵抗がなくなってきました。

うれしい!


今までさんざん1曲ずつさらったものの、思ったようには成果がでませんでした。

実力が足りない、と言われればそれまでです。

しかし、難易度的にはそれほど高くない曲も含まれています。

何より短い曲が多いです。

それでも、手も足も出ない。


ところが、ここ数か月、たどたどしくも全曲を通して数回弾いてみると、何となくどの曲も少しずつ良くなっているような気がします。

錯覚かもしれないし、慣れなのかもしれません。


しかし、ショパンは全24曲を通して弾くことで、奏者に何かしらの影響を与えるように、この素晴らしい曲集を設計していたのだとしたら、どうでしょう。

普通では考えられないことかもしれませんが、ショパンならできるかもしれない、とも思えます。


思えば、それまで「胃薬のCMと雨だれが入った曲集」という認識だったこの曲を、アルゲリッチの圧倒的な演奏で聴いて最初に魅了されたのも、個々の曲ではなく、その大きな世界観によってでした。


しばらくは時間とエネルギーがある時には、全曲演奏をして、ピアニズムの全てが織り込まれた、24種類の宝石を同時に楽しみたいと思います。

 

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野球少年(中1)に様々な提案をしました

以前、腰が痛い、と相談を受けた中学一年生の野球少年に、ようやく会うことができました。

 

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聞けば、昨年11月に軽いぎっくり腰になっていたそうです。

野球をしている時になったということですが、ほどなく良くなり、現在は特に痛みはない、とのこと。

中学生でぎっくり腰とは!

辛かったでしょうね。


会ってすぐに、施術的なものを期待していたのか、いきなりうつぶせに寝られてしまいました。

今回、会うにあたって一番気を付けたのは、腰が悪い、治す必要がある、身体に欠陥がある、というメッセージを送らない、ということです。

原因は日々の生活にある、と伝えたかったのです。

なので、施術は全くしませんでした。


やったのはいろいろな考えの提案です。

立つ時、座る時、そしてキャッチャーとしてしゃがむ時など、いつもとは違う考えでやってみる、ということ。

バジルさんの腰痛エクササイズも見よう見まねでやりました。


本当は背中をギュッとするのを止めるのが大切なのでしょうが、親や教師にあれやれこれやれ、と日頃言われている中学生には難しいでしょう。

メッセージがどのくらい伝わったかはわかりません。

色々な考えがある、ということだけでもわかってくれれば、素人教師としては十分です。


それにしても実際に会ってみて、若者の筋肉の柔らかさに驚きました。

まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが。

仕事でたくさんの大人の身体に触ってきましたが、いくら柔らかい人でも若さには敵わない、と感じました。


今後、大きなケガなく野球を楽しめてくれれば、それに増す喜びはありません。

また会う機会があることを望みます。

その時には、自分自身ももう少し変わっていると良いのですが。

 

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12月のピアノ

今更ながら、先月を振り返ります。

2020年12月から、2021年にメインで取り込もうと思っているモーツァルトの協奏曲チャレンジを始めました。

まずは名曲中の名曲、第21番第1楽章です。


結果は予想通り、玉砕でした。

それはそれで良いです。

まずは始めること、です。


新年1月は、どうにもならない第1楽章はいったん置いておいて、有名な第2楽章を弾いています。

美しいです。

しかし、トトト トトト トトト トトトと全編刻みが入っているので、泣きそうになります。

段々、トホホ、に聞こえてきます。 

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唯一の救いは第1楽章に比べて、10分くらいと短いことでしょうか。

第1楽章は1回通して弾くか、一部分を2回弾くか、いつも悩みますが、第2楽章は気力を振り絞って2回弾けます。

そして、トホホな演奏でも、やはり美しい曲です。

美しい曲を弾くのは楽しいです。


後は継続して弾いている、モシュコフスキの練習曲 Op.72から第15番に取り組んでいます。

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こういう曲なのか・・・ハハハ

初めて知った・・・

 

これが弾ければ、きっとショパン夜想曲第4番の中間部も少し上手く弾けるのではないかな・・・

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しかも、この曲のテーマ部分は偶然、トトト トトト トトトではないですか!

一緒に弾くのも良いかもしれません。

トトトの正月です。トホホ、になりませんように。

 

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ピアノで左手首が飛び上がる症状

正月初頭に、ピアノを弾いている時に、左の手首がピョンと上がってロックしてしまう、という症状が出ました。

「お、腱鞘炎か?バネ指か?」と興味深く観察していましたが、2~3日で出なくなってしまいました。

残念!(?)


上がるのは手首ですが、実際はヒジの内側にある筋肉が何らかの刺激で反応して力が入っているだけでした。

前腕の筋肉が緊張して、結果的に手首が上がっていました。

 

先月、左ひじが固まっていたことがありました。

最近は特に気にならなかったのですが、何かの拍子に復活したのでしょう。

 

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特に弾くのに支障はなかったので、もうしばらく観察したかったところです。

具体的に、どういう考えが腕の緊張に結び付けられているのかがわかれば、きっと今後の参考になったかもしれません。

意図的に背中を縮めれば、似たような症状が出そうですが、無理にやることでもないでしょう。

 

いつも通り、背中が変わってきているので、その変化の過程で起こったことだと推測しています。

何か、進歩していない感じもします。

いやいや、進歩はしているのか。

もう少し、何が起こっているのか分析する能力を身に付けたいです。

 

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水泳式呼吸法にチャレンジ

呼吸は、屈伸でいえば、"屈"の時に息を吐いて、"伸"の時に息を吸うのが一般的ではないかと思っています。

頭と骨盤が前傾して、肋骨が後傾する時に吐く。

頭と骨盤が後傾して、肋骨が前傾する時に息を吸う、と言う流れです。

 

ところが、水泳の平泳ぎとバタフライでは、伸展した時に息を吐き、屈曲した時に息を吸います。

平泳ぎやバタフライをしている時に息継ぎをしようと、頭を後ろに倒すと身体全体が沈んでスピードが落ちます。

水上部分だけを見ていると、頭を上げているように見えますが、実際は前に傾いています。

 

陸上でのエクササイズも多い、スティーヴン・ショウさんの動画を見るとよくわかります。

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まさに手が頭の方に来ている時が屈伸の"伸"で、手が腰の方に来ている時が"屈"です。

パッと見わかりにくいです。


息を吐く時に自分自身を縮めているのなら、水泳方式で呼吸すれば良いのではないか、と思いつきました。

やってみると、これが面白いほど上手くできません。

身体の奥深くまで"屈=呼気"が染みついているようです。

一体、泳いでいた時はどうしていたのだろう、と思うくらいです。

 

ピアノを弾く時にやろうとすると、パニックになります。

笑ってしまうくらい、弾けなくなります。

ただ指で鍵盤を押さえるだけの動作ですが、身体は知らないところでいろいろやっていたのだ、と実感しました。

 

まずは歩きながら、気長にやっていきます。

 

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2020年を振り返って~ピアノ演奏

2020年は特に前半は時間があったこともあって、いろいろな曲が弾けました。

その割には大して上達していないような気がしますが、楽しく弾けたので良しとしましょう。

合言葉は「現状維持で、大進歩」です。


このブログで毎月の課題曲を宣言することで、モチベーションを上げられました。
とはいえ、弾かない時は弾かないです。

それでオーケーです。

 

3月

ショパン即興曲第1番

4月

・フンメル:ロンド変ホ長調 Op.11

5月

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番より第1楽章

6月

・バッハ:チェンバロ協奏曲第1番より第1楽章

7月

・モシュコフスキ:練習曲 Op.72-11

8月

ショパンスケルツォ第4番

9月

・ミスター・チルドレン:いつの日にか二人で

10月

フォーレ舟歌第6番

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1~3番

11月

・モシュコフスキ:練習曲第13番

ショパン前奏曲集 Op.28

12月

モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番より第1楽章

 

いや~ずいぶん弾きましたね。

自分のことながら、プロの方ですか?と聞きたくなります。

当然ながら、ビギナー用に自分で編曲したミスチル以外は、全くまともに弾けません。

フォーレはもしかしたら、2~3年後に何とかなるかな~、というレベルです。

気長にやっていきます。

 

2020年の一番の変化は、何度か弾いている時に自分全体を縮めていることに気付いたこと、でしょうか。

未だにほんのたまにしか気が付きませんが。

息を吐く時に縮めているのなら、ピアノを弾く時もそれはもちろん縮めているでしょう。

 

縮めなくなったら少し弾けるようになる、と信じて、2021年もだらだらと弾いていきます。

年末年始はバタバタしてしまって、昨年末に終わるはずの振り返りがようやく終わりました。

ようやく新年のスタートです!

 

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2020年を振り返って~身体の変化

さすがに避けては通れない、COVID関連を無事終え、自慢と自虐が入り混じった、自分自身全体の変化を振り返ります。


身体の変化」というカテゴリーは、あとから作ったわりには、すでに17の記事がエントリーされています。

アゴが痛い」とか「靴ずれができた」とか泣き言も入っています。

趣旨と違うような気がする・・・


ともかく、自宅でじっとしている時間が長かったので、自分の身体と向き合う時間が持てました。

向き合うという選択肢があったのは幸運だった、とも言えます。


端的にどうなった、という変化はないものの、少しずつ着実に変わっている実感はあります。

一番大きな発見は、息を吐く時に全体を縮めていた、ということでしょう。

首や背中の変化は、どれもその発見へと繋がっていたような気もします。


気が付いたとはいえ、何十年間も休まずにやり続けていたことです。

簡単には変わらないでしょう。

玉ねぎをむくように、緊張の下にまた緊張が出てきそうな予感もあります。


実際に目に見える一番の変化は、右足が左足より小さくなっていたことです。

大したことではないですか・・・

あと最近、シャツが小さく感じます。

丈も袖がどうも短くなったようです。
洗濯して縮んだだけかも・・・


刻一刻と最後の瞬間が近づいていますが、その中でもできる限り身体が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、2021年も引き続き考えていきます。

 

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