モーツァルトの管弦楽をピアノで弾くのは極めて難しい
12月からモーツァルトのピアノ協奏曲第21番を初めて弾いています。
シナリオとしては、夏に少し無理めなベートーヴェンの協奏曲第4番にチャレンジしておいてよかったね、という予定でした。
ところが開けてびっくり、モーツァルトは別物でした。
現在のところ、ピアノが出てくる前の前奏でつまづいています。
ピアノの部分も難しいです。
しかし弾けなくても、問題は主にピアノの技術のような気がします。
管弦楽部分をピアノで弾くのは、ピアノとは別に音楽的なセンスが必要とされるのと思います。
特にモーツァルトは格別です。
以前、交響曲も少しだけ弾いたことがあります。
ほとんどの曲でピアノ独奏版がありますが、どう言ったらよいのか、とにかく手に負えない、という感じでした。
管弦楽作品を1,000ピースのジグソーパズルだとします。
普通の作曲家は、ピアノ用に編曲すると、そのうち400ピースしか埋まりません。
しかし、全体像はおぼろげにわかります。
ところがモーツァルトになると、200とか300ピースくらいしか埋まらないような気分になります。
全体像は聴いている人の想像力次第、という感じです。
時間を掛ければ何とかなりそう、というのではないのが辛いところです。
でもやっていくしかないでしょう。
事態が少しでも変わったらまた書きたいです。
その時は愚痴でなく、少しでも好転していることを望みます。