久々に「創造的な瞬間」を体験しました
再放送されているアニメ「ピアノの森」に触発されて、モーツァルトのソナタを弾いていたら、久々にあのアーティスティックな瞬間がやってきました。
ピアノは下手なままなのに、音楽が流れだして、モーツァルトとコンタクトを取っているかのような感覚です。
運動選手などには「ゾーンに入る」という言い方をする人もいます。
アスリートでもあるアレクサンダー・テクニークの教師、ロイ・パーマーさんは好んで「ゾーン」という言葉を使っています。
音楽家はあまり使わないでしょうか。
しかし、毎回こんな風に弾けるのなら、技術の向上などそれほど興味がなくなるかもしれない、と思いました。
予想通り、再現はできませんでした。
なので、その時に何を考えていたか、思い出そうと努めました。
いつもと同じく頭と脊椎について考えて、最近流行りの背中の方向性を考えていました。
呼吸をするのに、胴体全体が参加するように、と考えていた気がします。
身体全体が高い位置にあり、ピアノや譜面がいつもよりわずかに下に見えていたと思います。
馬鹿馬鹿しいと思いつつ、あの独特の体験をなぞろうとしてしまいます。
やはりモーツァルトが良かったのでしょうか。
いつも弾くたびに、自分の音楽センスのなさを実感させてくれるモーツァルトが。