初見が苦手な人の特徴~「ピアニストの脳を科学する」より

先日紹介した「ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」の訳者でもある、古屋晋一さんの著作「ピアニストの脳を科学する」を読んでいたら、

初見が上手ではないピアニストは、初見が上手なピアニストに比べて、どれだけ先の音符を見るかが一定していないことがわかりました。
(第4章 楽譜を読み、記憶する脳より)

という文章があって、自分がそうかも、と気付きました。

 

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

  • 作者:古屋 晋一
  • 発売日: 2012/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ピアニストの脳を科学する  / 古屋晋一著


さっそく検証してみると、結構一定ではないようです。

観察すると余計に固まる、という面も加わっているかもしれませんけれど。


初見が上手なピアニストは「平均して4~8音くらい先を見ながら演奏」しているということなので、やってみますが、上手くはいかないです。

きっと最初の1音を見る、ということを変えていく必要があるでしょう。


「ピアニストの脳を科学する」は、ピアニスト(演奏家)とそうでない人の脳や身体の使い方がどう違うか、実験データで検証している本です。

どこを読んでも面白いです。


著者の古屋晋一さんは、実際にリサイタルも行っているピアニストでもあります。

第6章の「ピアニストの省エネ術」では「脱力」に関して

実は、私がピアノ演奏についての研究を始めたのは、この秘密を明らかにしたいという気持ちからでした。

と書かれています。


永遠のテーマなのでしょうね。

鍵盤を下げる、という単純な動作なのですが。

 

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