ショパン:舟歌/アリシア・デ・ラローチャ
ショパンの子守歌(Berceuse)の楽譜を買おうとして、舟歌(Barcarolle)の楽譜を買ってしまったことはありませんか?
中身を見て「子守歌ってこんなに舟歌に似てたっけ?」と思って、しばらくしてからようやく気が付きました・・・
舟歌も欲しかったんです。ホントです。
舟歌はゆったりした曲ですが、後半は大変難しいです。
特に左手です。(子守歌と逆です)
オクターブでベースライン、和音でアルペジオ。
録音を聴いてだまされてはいけません。
舟歌は好きな演奏があります。
アリシア・デ・ラローチャが晩年にRCAに録音したものです。
あまり「この曲はこの演奏」というのはないのですが、舟歌は譲れません!
Youtubeにあるほとんどのプロの演奏は聴いた後の、ファイナルアンサーです。
まあ、その意気込みはおいておいて・・・
何というか、とても情景的です。
表題が付いているものが多い、スペインのピアノ音楽を得意としているからでしょうか。
デ・ラローチャさんの話で思い出深いのが、引退直前のインタビューで「もう手が固くなってしまって」と語っていたことです。
「ホルショフスキは100歳になっても、手がグニャグニャに柔らかかった」とも。
ピアニストとして、段々と手が固くなってくる恐怖というのは想像を絶するものがあります。
この録音は引退する6年前のものです。
全く感じられないです。
この演奏を聴くと、「舟歌」またチャレンジしてみようかな~、と思ってしまいます。
(そしてまた挫折・・・)