ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

久しぶりに読みました。

 

ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと / トーマス・マーク著、古屋晋一訳、小野ひとみ監訳

 

モシュコフスキの楽譜を探している時に出てきました。

なぜ楽譜の箱に入っているかと言うと、楽譜のサイズだからです。
帯に

いつも譜面台に置いて使ってください。

とあります。

大きくて厚いので、グランド・ピアノでないといつも置いておくのは無理な気がします・・・


アレクサンダー・テクニークから派生した「ボディ・マッピング」の本です。

監訳者の小野ひとみさんが訳した「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」を読んで、もっと知りたい、と思った方にはうってつけだと思います。

 

 音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと / バーバラ・コナブル著、片桐ユズル・小野ひとみ訳


職業上、今読めばわかりますが、以前はほとんどわかりませんでした。

解剖学に馴染みのない方には、やや厳しい内容だと思います。


しかし、第1章「基本的な考え方」は何度も読んで、とてもためになっていました。

アレクサンダー・テクニークについても少し触れられています。

後の章は、痛みがあったり、迷ったりした時に調べるのに使うくらいでしょう。


今回パラパラと読んでみて、ためになったのが第7章「ピアノのマッピング」でした。

「ポイント・オブ・サウンド」(鍵盤が底に着く寸前のカクンという瞬間)について書かれています。

普段、電子ピアノを弾いているということもあって、あまりピアノの構造を考えていません。


演奏会の前に、ハンマーと会話するピアニストがいる、というのを聞いたことがあります。

確かに、実際に音を出すのはハンマーですから、仲良くしたいものです。

電子ピアノの場合はどうでしょう。

今度分解してみますか?


補足のDVDも出ているようです。

https://www.giamusic.com/store/resource/what-every-pianist-needs-to-know-about-the-body-recording-dvd778