ランランの音楽の本質に迫るレッスン
何気なくランランさんのマスタークラスを観ていたら、とても重要な、音楽の本質に迫る学びを得ました。
独学で弾いていて道に迷った時に、こういう偶然があることは、非常にありがたいことです。
いい時代になりました。
色々なマスタークラスの動画をザッピングしていたのは、超一流のピアニストと、普通のピアニストの違いは何なのだろうか、と考えていたからです。
一番学んだのは、普通のピアニストですらない、私だったかもしれません。
やはりランランさんといえば、この顔芸です。
違う。
私が学んだのは、ピアノを弾く以前に想いがなければならない、ということです。
毎日、思い通りに出ない自分のピアノの音を聞いていて、「この音(プレイ)は何とかならないのか」と自然と考えてしまっていました。
別にそれが悪いわけではないのですが、ランランさんの顔芸を見て、「何がしたいのか」が大切なのだ、と思い当たりました。
アレクサンダー・テクニークのレッスンでも「何が望みですか?」とよく教師に尋ねられます。
本当の望みは、意外に自分でもわかっていないものです。
ランランさんはあの顔芸(しつこい)になってしまうような、表現したいものがあるのです。
ピアノはそれを伝える手段でしかないのです。
というわけで私も今後、ランランさんの顔芸を学んでいきます。
今聴いても、衝撃的です。
西洋のピアニストは、たとえこういう風に弾きたいと思っても、なかなか弾けないのではないか、と思います。
怖い先生の顔が思い浮かんでしまって・・・