テクニックと音質

考えてもわからないけどずっともやもやしているので取り敢えず書いて少しでも脳のメモリーの負担を減らして代わりに創造的なことに使いたいシリーズ第1弾。

第2弾があるかはわかりませんが。


ロシアの名ピアニストにして名教師、ゲンリヒ・ネイガウスの言葉にこんなものがあります。

音質の洗練はテクニックの洗練であり、テクニックの洗練は音質の洗練である

正しくはペドロ・デ・アルカンタラ著「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」の第15章「演奏のテクニックとは」で引用されている、Heinrich Neuhaus"The Art of Piano Playing"の孫引きです。

 

音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門

音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門

 


これは正しいでしょうか?

考えさせられます。


管楽器や弦楽器だったら、「たぶんそうだろう」と納得すると思います。

しかし、ピアノでも当てはまるでしょうか?


対して、長くジュリアード音楽院で教えていた名ピアニスト、ジョゼフ・レヴィーンはこう言っています。

It thus happens that many amateurs, who know little about music itself, posess a touch which is very beautiful. (Chapter 2)

グーグル訳「音楽そのものをあまり知らない多くのアマチュアが、とても美しい感触を持っているのです」

 

 

現在は日本語訳も出ているようです。

 

 


この文章を読んだ時、「ああ、こういうアマチュアになりたいな」と思ったものでした。

しかし、これは正しいでしょうか?


恐らく両方とも正しいのでしょう。
まず、お二人の言う“テクニック”“音質”“美しいタッチ”の定義を調べますか・・・(調べません)

 

それはそうと、この二冊には私はとてもお世話になりました。


"Basic Principles in Pianoforte Playing"は、ピアノを弾き始めた時に最も読んだ本です。

薄くて(なので安い!)難しい英語を使わずに、大切なことだけが書かれています。


「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」は、アレクサンダー・テクニークを知ってからレッスンに行き始めるまで、最も読んだ本のうちの一冊です。

聖書のように、毎晩寝る前に開いていました。

表紙がピンクなので勝手に「ピンク本」と呼んでいました。


いずれレビューしてみたいです。