密かなる、ウィスパード・アー
外に出る時に、マスクを着けていると、ニヤニヤしているのがバレなくて好都合です。
今日気が付いたのですが、マスクを着けていれば、いつでもウィスパード・アーができます。
何事にも探せばよい面があるのです。きっと。
ウィスパード・アーは、FMアレクサンダーが考案したプロシージャー(一連の動き)です。
Alexander Technique: The Whispered Ah
やっているのを見ると、なんてことないです。
FMアレクサンダー自身は、とてつもなく効果があるものの、なぜ効果があるかわからない、と語っていたそうです。
何人かの先生のレッスンで教わりましたが、少なくとも先生方自身が、とてつもない効果を実感しているようには思えませんでした。
なので、自分で考えてテキトーにやっています。
面白いのは、私にはいつもそれなりに効果がある、ということです。
アルカンタラさんの名著「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」には、
有害になることすらある
と書かれています。
きっと害はあるでしょう。
しかし、私にはそれ以上に効果があるように感じています。
ひとつは、アレクサンダー・テクニークを使う機会が得られる、ということです。
さすがに何も考えずに「アー」というわけにはいきません。
ふたつめは、一度やると何かしら変化が起きる、という点です。
どこか固めていたり、縮めているところに気が付くことが多いです。
歩きながらもできるし、ピアノを弾きながらもできます。
自分は、呼吸を止めて何かをする、という習慣があるからではないか、と推測しています。
ですので、「アー」と囁きながら(呼吸をしながら)何かをすると、いつもと違う結果が生まれるのだと思います。
マスクのお陰で背中が変わった、と思い出す時が、いずれ来るかもしれません。