テクニックと音質 Vol.2

以前に「テクニックと音質」について考えました。

 

yasuoalexander.hatenablog.com

 ロシア・旧ソ連の名ピアノ教師ゲンリヒ・ネイガウス

音質の洗練はテクニックの洗練であり、テクニックの洗練は音質の洗練である

と語りました。

ジュリアード音楽院の名教師ジョゼフ・レヴィーンは

ド素人でも美しいタッチを持っている人がいる

と語りました。

矛盾するような、矛盾しないような・・・


ところで最近、ピアノの音質がクリアになってきた印象があります。

あくまで電子ピアノでの変化なので、実際のピアノを弾けばまた違ってくるかもしれませんが。


錯覚かもしれない、と思いつつも、独学で弾いていて少しでも進歩できる可能性がある、と知るのは、やはり楽しいことです。


このタッチがクリアになった、というのは、ジョゼフ・レヴィーンさんのいう「ド素人の美しいタッチ」の類のものでしょう。

ピアノのテクニック自体は、この短期間で大きく進歩したとは思えません。


ネイガウス師匠の「テクニックの洗練」による「音色の洗練」までたどり着くには、やはり長い時間と労力が必要ではないかと思われます。


根気よく続けていくしかないでしょう。

ピアノを弾くだけの問題ではないかもしれません。

たとえば、今こうしてキーボードを打っている時も、どう打つのか、とか。