テクニックと音質 Vol.2
以前に「テクニックと音質」について考えました。
音質の洗練はテクニックの洗練であり、テクニックの洗練は音質の洗練である
と語りました。
ジュリアード音楽院の名教師ジョゼフ・レヴィーンは
ド素人でも美しいタッチを持っている人がいる
と語りました。
矛盾するような、矛盾しないような・・・
ところで最近、ピアノの音質がクリアになってきた印象があります。
あくまで電子ピアノでの変化なので、実際のピアノを弾けばまた違ってくるかもしれませんが。
錯覚かもしれない、と思いつつも、独学で弾いていて少しでも進歩できる可能性がある、と知るのは、やはり楽しいことです。
このタッチがクリアになった、というのは、ジョゼフ・レヴィーンさんのいう「ド素人の美しいタッチ」の類のものでしょう。
ピアノのテクニック自体は、この短期間で大きく進歩したとは思えません。
ネイガウス師匠の「テクニックの洗練」による「音色の洗練」までたどり着くには、やはり長い時間と労力が必要ではないかと思われます。
根気よく続けていくしかないでしょう。
ピアノを弾くだけの問題ではないかもしれません。
たとえば、今こうしてキーボードを打っている時も、どう打つのか、とか。