ピアニストで最初のアレクサンダー・テクニーク教師~ネリー・ベン=オア

アレクサンダー・テクニークを知った頃、ロンドンでアレクサンダー・テクニーク教師からピアノのレッスンを受けられるだろうか、と検索した時には、ほんの数人しかいませんでした。


今ではたくさんいすぎて、どうすれば良いのかわからないくらいです。


初期の頃も演劇に比べれば、音楽界の教師は少なかったようで、ポーランド生まれでイスラエル在住のネリー・ベン=オアさんは、1963年にピアニストで最初のアレクサンダー・テクニーク教師になりました。


著作はないようですが、ルース・ロートベルクさんの教師へのインタビュー集の第2巻に登場しており、電子書籍となっています。

幸運にも、アマゾンによる「無料サンプル」では、最初に登場したネリーさんへのインタビューを全編読むことができます。

Living the Alexander Technique, Volume II: Aging with Poise / Ruth Rootberg

最も印象に残ったのはやはり、自動車事故でむち打ち症になった時に、自分でワークして治してしまった、という話です。

むち打ちで済んだのも、恐らくアレクサンダー・テクニークの恩恵があったとは思います。


ケガをしてから、一週間ほど毎日6時間近く、自分でワークをしたそうです。

一日6時間です!誰のサポートもなく、です!

ひょえ~


ワークへの信頼、そして自分への信頼、ということになるのでしょうか。

体験的に効果があるとわかっていたとは思いますが、それを続けるのは、やはり並大抵ではありません。

しかも、最初の頃はあまり効果がはっきり感じられなかったとか。


自慢することではないですが、私は普段、10分が限界です。

それでも結構、がんばったほうかもしれません。

信頼しているはずなんですけどねえ・・・


事故には遭わないほうがよいですが、万が一の時に自分を助けられるかもしれない、と知っているのは、とても心強いことだと思います。

 

ネリー・ベン・オア - トピック

www.youtube.com

(たくさんの録音を聴くことができます)