ピアニストで最初のアレクサンダー・テクニーク教師~ネリー・ベン=オア
アレクサンダー・テクニークを知った頃、ロンドンでアレクサンダー・テクニーク教師からピアノのレッスンを受けられるだろうか、と検索した時には、ほんの数人しかいませんでした。
今ではたくさんいすぎて、どうすれば良いのかわからないくらいです。
初期の頃も演劇に比べれば、音楽界の教師は少なかったようで、ポーランド生まれでイスラエル在住のネリー・ベン=オアさんは、1963年にピアニストで最初のアレクサンダー・テクニーク教師になりました。
著作はないようですが、ルース・ロートベルクさんの教師へのインタビュー集の第2巻に登場しており、電子書籍となっています。
幸運にも、アマゾンによる「無料サンプル」では、最初に登場したネリーさんへのインタビューを全編読むことができます。
Living the Alexander Technique, Volume II: Aging with Poise (English Edition)
- 作者:Rootberg, Ruth
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: Kindle版
Living the Alexander Technique, Volume II: Aging with Poise / Ruth Rootberg
最も印象に残ったのはやはり、自動車事故でむち打ち症になった時に、自分でワークして治してしまった、という話です。
むち打ちで済んだのも、恐らくアレクサンダー・テクニークの恩恵があったとは思います。
ケガをしてから、一週間ほど毎日6時間近く、自分でワークをしたそうです。
一日6時間です!誰のサポートもなく、です!
ひょえ~
ワークへの信頼、そして自分への信頼、ということになるのでしょうか。
体験的に効果があるとわかっていたとは思いますが、それを続けるのは、やはり並大抵ではありません。
しかも、最初の頃はあまり効果がはっきり感じられなかったとか。
自慢することではないですが、私は普段、10分が限界です。
それでも結構、がんばったほうかもしれません。
信頼しているはずなんですけどねえ・・・
事故には遭わないほうがよいですが、万が一の時に自分を助けられるかもしれない、と知っているのは、とても心強いことだと思います。
ネリー・ベン・オア - トピック
(たくさんの録音を聴くことができます)