Just Play Naturally / Vivien Mackie
カザルスの本に至ったのは、ヴィヴィアン・マッキーさんの本(対談)を読んだからです。
アレクサンダー・テクニークの教師として何度も来日しているヴィヴィアン・マッキーさんは、カザルスに教えを受けたチェリストでもあります。
教師養成コースを一緒に受けたフルート奏者のジョー・アームストロングさんと、カザルスやアレクサンダー・テクニークについて語っているのが本書です。
Just Play Naturally / Vivien Mackie, Joe Armstrong
2011年に日本語版も出ています。
自然に演奏してください―パブロ・カザルスの教えとアレクサンダーワークの共鳴 / ビビアン・マッキー著、横江大樹訳
ヴィヴィアンさんの動画も少しあります。
https://www.youtube.com/watch?v=rtDM5E_aAAc
https://www.youtube.com/watch?v=kCcGOBVG4bw
なかなか“男前”な方だ、と聞いたことがあります。
本にはたくさんの印象的な箇所の中がありますが、なかでもヴィヴィアンさんがアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けようと決めた瞬間が、一番心に残っています。
ヴィヴィアンさんの夫が腰痛でレッスンを受けていたのですが、自分はアレクサンダー・テクニークにはあまり興味が持てず、どちらかというと“怪しい(Strange)”と思っていたようです。
ところがレッスンを受けた夫を迎えに行った時に、見送りに出てきた夫の教師を見た瞬間にこう思ったそうです。
Aha! Yes, I want what she has, whatever it is
これは凄いことですね。
全く勧誘もせず、カリキュラムの説明もせず、姿を見せただけで人に「自分もそうなりたい」と思わせるとは。
ヴィヴィアンさんにとって文字通り、人生が変わった瞬間でしょう。
その教師はジャンヌ・デイ(Jeanne Day)さんのようです。
https://www.youtube.com/watch?v=DEDVXUJjdHU
師カザルスと何か共通するものを見たのかもしれません。
それにしても、ヴィヴィアンさんはこんな感じで3年間もレッスンを受けていたわけですよね~
ちびりますよ・・・
やっぱりチェロを習うのは止めときます。