「FM、自分自身にハンズ・オンしても構いませんか?」
アレクサンダー・テクニークを特徴づけているものに、「ハンズ・オン」があります。
教師が生徒に手を置いて指導する、というものです。
アレクサンダー・テクニークが少し怪しい印象を与える原因の一つとなっています。
何の本で読んだのかは忘れましたが、ある生徒がFMアレクサンダーに聞きました。
「自分自身にハンズ・オンして構いませんか?」
よくぞ聞いてくれた、と思います。
勇気ある人です。
私も同じ疑問を持っていましたが、レッスンでは聞けませんでした。
FMアレクサンダーの答えはこうでした。
(正確ではないかもしれませんが)
「キミはテクニークのことを全く理解していないねえ」
・・・・
ああ、聞かなくてよかった・・・
結局、何のために手を置いているか、ということです。
教師によって違うとは思いますが、意図は明確に持っていないうちは、生徒に手を置いてはいけない、ということでしょう。
いろいろな教師がいて、「触ってみればいい」という方もいます。
恐らく「ボディ・マッピング」の観点から触ってみるのは有効だ、ということでしょう。
胴体の厚みや頭の大きさなど、自分の考えと違うと上手くいかないことが多いと思います。
生徒がサポートを受けることに依存してしまわないよう、できる限りハンズ・オンはしない、という教師もいます。
私は上手くいくなら触ろうが触るまいが、どちらでもいい、という立場です。
いろいろ試行錯誤するのが楽しいです。
(これもFMアレクサンダーが嫌っていたことですが)