なぜアレクサンダー・テクニークの本を読むのが好きなのか?

アレクサンダー・テクニークに関連する本には大抵、

「本読んでもテクニークを習得することはできない」

と書いてあります。


(ジェレミー・チャンスなる人の『ひとりでできるアレクサンダー・テクニーク』なる本もありますが)

 

ひとりでできるアレクサンダー・テクニーク―心身の不必要な緊張をやめるために

ジェレミー・チャンス著、片桐ユズル

https://www.amazon.co.jp/dp/4414414202/

 

声楽を独習するのが難しい、というのに似ているでしょう。

自分がどんな声を出しているのか、正確に知ることは難しいです。

刺激に対してどんな反応をしてしまっているかを知るのが難しい、という点ではアレクサンダー・テクニークも同様です。


しかしそれがわかっていても、私はアレクサンダー・テクニーク関連の本を読むのが好きです。


主な理由は2つです。


その1

レッスンの一環として読む


FMアレクサンダーは週5回各30分の個人レッスンを行っていたと聞きます。

現状同じようにレッスンを受けることは、時間的にも経済的にも私には難しいです。


レッスンは普通は一週間以上は空いてしまいます。

その間、元の生活に戻って、レッスンで得たものも薄くなりがちです。


しかし、本を読むことが疑似的にレッスンの時間を作ってくれます。

テクニークを実践している人の言葉が、自分にディレクションを送ってくれているのかもしれません。

 

その2

受け取り方が変わる


本の字面は変わりませんが、自分が変われば受け取れるものが変わる、ということが実感できます。

前回読んだ時にはよく分からなかったことが分かったり、思ってもみなかった繋がりを発見できたりします。


これは不思議で、本当に面白いです。

ただそれだけで、特に御利益はありませんが。


以前は演奏しきるのが困難だと思っていた楽譜が、久々に見たらそうでもなかった、という経験に似ているかもしれません。


レッスン毎にすべての本を読み直したいくらいです。

できれば、FMアレクサンダー本人の本を毎日読みたいですがね~