クリアな音質とは?
先日「音質がクリアになってきている」と書きました。
書いている時にはあまり疑問に思わなかったのですが、「電子ピアノで音質がクリアになる」というのは一体どういうことなのか、うまく説明できないことに気が付きました。
電子ピアノも、基本的にはハンマーでピアノ線を叩く、本物のピアノと構造は同じです。
鍵盤が下ろされたスピードを感知して、それに対応した大きさの音を出す。
一番の大きな違いは、電子ピアノの音の大きさは127段階(無音を含めて合計128)しかない、というところです。
実際に使われるのは、予想では100段階より少ないでしょう。
果たして、よりクリアに聞こえる段階、というものがあるのでしょうか。
「この電子ピアノのラッキー・ナンバーは、フォルテが80で、ピアノが34です」
みたいに。
恐らく、そうではないでしょう。
推測できるのは、より効率的に打鍵できるようになったので、全体的に強い音になり、音が明るく感じられるようになったことです。
アコースティック・ピアノと同じように、音が大きくなるにつれて、次第に高い周波数の成分が多くなるように調整してあるからです。
もう一つ考えられるのは、指により不揃いだった音量が、うまく調整して均一になってきた、という理由です。
速いパッセージが前よりもスムーズに聞こえるように感じています。
普段弾いている最高の電子ピアノ、ローランドのF-120にはたくさんの上手なデモ演奏が収録されています。
ピアノが上手な人は、電子ピアノを弾いても上手いのだと思います。
(中には、「これは実際に弾いたデータではないぞ」と思うデモ演奏もありますが、それは内緒です)
せっかく電子ピアノを弾いているので、その特性をいかして、いずれはデータを取ってみたいです。