クリアな音質とは?

先日「音質がクリアになってきている」と書きました。

yasuoalexander.hatenablog.com

 書いている時にはあまり疑問に思わなかったのですが、「電子ピアノで音質がクリアになる」というのは一体どういうことなのか、うまく説明できないことに気が付きました。


電子ピアノも、基本的にはハンマーでピアノ線を叩く、本物のピアノと構造は同じです。

鍵盤が下ろされたスピードを感知して、それに対応した大きさの音を出す。


一番の大きな違いは、電子ピアノの音の大きさは127段階(無音を含めて合計128)しかない、というところです。

実際に使われるのは、予想では100段階より少ないでしょう。


果たして、よりクリアに聞こえる段階、というものがあるのでしょうか。

「この電子ピアノのラッキー・ナンバーは、フォルテが80で、ピアノが34です」

みたいに。


恐らく、そうではないでしょう。

推測できるのは、より効率的に打鍵できるようになったので、全体的に強い音になり、音が明るく感じられるようになったことです。

アコースティック・ピアノと同じように、音が大きくなるにつれて、次第に高い周波数の成分が多くなるように調整してあるからです。


もう一つ考えられるのは、指により不揃いだった音量が、うまく調整して均一になってきた、という理由です。

速いパッセージが前よりもスムーズに聞こえるように感じています。


普段弾いている最高の電子ピアノ、ローランドのF-120にはたくさんの上手なデモ演奏が収録されています。

ピアノが上手な人は、電子ピアノを弾いても上手いのだと思います。

(中には、「これは実際に弾いたデータではないぞ」と思うデモ演奏もありますが、それは内緒です)


せっかく電子ピアノを弾いているので、その特性をいかして、いずれはデータを取ってみたいです。