四指をどう考えるか?
身体の構造で人間が他の霊長類と大きく違うところに、手の親指がほかの四本の指と正対している、というものがあります。
そのお陰で物を持てる、という自由を獲得しました。
ではその他の四本はどうでしょう?
普通は一本一本別々に考えると思います。
名前もそれぞれに付いていますしね。
ピアノを弾く時はもちろん、一本ずつ使います。
でももしかしたら、四本をひとまとめに考えたほうがよいかもしれないぞ、と最近思い始めています。
よくわからないですが、より自然な感じがするからです。
理由の一つに、野球のバットを持つ機会が増えたから、というのがあります。
バットの握り方は人それぞれで、手だけでは決められません。
私自身は、風船人形のように胴体が膨らみ、腕から手がそれに続いて、結果としてバットを握る、というのが最近の考えです。
その時に、四指(親指以外の指)がまとまっていると考えたほうが握りやすいのです。
実際に球を打ったら、役に立たなくなる可能性はありますが。
最近はその考えを大胆にもピアノを弾く時にも採用しています。
ピアノは五本の指の独立性が大切、というのが常識です。
作曲家のロベルト・シューマンなどは指を傷めるまでトレーニングしたそうです。
私は傷めたくないのです。
冗談はともかく、親指以外の四本の指が、できるだけ仲良くピアノを弾いてほしい、と思っています。