モシュコフスキ:練習曲 Op.72-14
9月はスクリャービンの幻想曲と、ランダムでいろいろな曲を弾く、という感じでやっていこう、と思っています。
ランダムでモシュコフスキの練習曲を弾いていたら、早速ためになりそうな曲がありました。
作品72の第14番です。
一拍で各指を一音ずつ、親指と小指はオクターブで、残りの3本の指をいろいろな配置で合計五音ずつ弾いていくという、ひと目単純なエチュードです。
しかし、モシュコ先生は絶妙にいいあんばいで内声を考えてくれていて、5本の指を同時に押そうとすると、オクターブの範囲内なのに、指がつりそうになります。
たとえば六小節目や八小節目などは、真面目に弾こうとすると悲鳴が出ます。
指が長い人はきっと、何事もなく弾いてしまうのでしょう。
手が小さく固い人にとっては、かなりの試練です。
その分、余計に手のひら(甲)の部分の骨(中手骨)が指であることを確認しながら、鍵盤を動かす必要があります。
そのトレーニングには打ってつけの教材だと思います。
これで柔軟性がアップすればよいですが、そこまで簡単ではないでしょう。
逆に大きく開かない指でもこのエチュードが弾けるように、工夫をしていく必要があるかもしれません。
お願いですから、中指と薬指をそんなに離さないで!グギギギギ!
と言いながら、毎日、いや二日に一回ずつくらい、弾いていく予定です。