一年間、ピアノを弾いて

幸運にもアップライト・ピアノを弾ける環境になり、文章を書く時間を一年間、そっくりピアノを弾くことに充てました。


40才をだいぶ過ぎてから独学で再開し、数年のブランクがありつつ、よくもまあここまで続いています。
もちろん弾いていて時々「私は一体何をやっているのだろう?」と思うこともあります。
何のために?
きっといつかわかるでしょう。


ともかく、一年間終わった感想としては
・おっさんにしてはまあまあかな?

・そんなに弾いてこの程度?
の半々というところでしょうか。


冷静に考えれば、身体は毎日、いや厳密には毎秒衰えている中で、より譜面を速く読み、より指を動かせるのようになるのは難しいことです。


上積みがないとなると、よい方向に変化させるには、現状で思い通りに弾けなくしている要因を取り除いていくことしかできない、ということになります。


過剰に指に力が入っている、とか、背中を縮めて腕を動かしにくくしている、など思いつく箇所はいくつもあります。
そしてそれは、実際にピアノを弾いていない時もやっていることでしょう。


ピアノを弾くことにより、やってしまっていることに気付き、それを一つずつ止めていくこと。
簡単ではないですが、それが重要なのかもしれません。


ピアノを弾いているおかげで、弾いていない時の緊張や全体を押し潰すことにも気づいていければ、と思っています。