前後の拮抗する方向性

最近、「背中が後ろへ」というのを考えるようになってきました。

素晴らしい進歩です。大きな前進です。


重力がある関係で、上下の方向性は考えやすいですが、前後については今まで、あまり考えることがありませんでした。


FMアレクサンダーは「拮抗する方向性」について強調していたように記憶しています。

「頭が前へ上へ」の「前へ」に対するのは、"Back back"(背中が後ろへ)です。


後ろを考えると上手くいくのは、普段全体が前に行っているから、とも考えられます。

特にパソコンや楽譜など、見る対象に吸い寄せられているのに普段は気付きません。

後ろへと同時に、どう見るかを考えられるようになれば、尚良さそうです。


あとは呼吸でしょうか。

息を吸う際に、肺は前後左右上下の全ての方向に広がることができます。

しかし肋骨は胸椎(背骨の胸の部分)に対して後ろ側に広がることしかできません。


「骨ストレッチ」を考案した松村卓さんが、甲野善紀さんとの対談「「筋肉」より「骨」を使え」で、肋骨をどう動かすかについて

クワガタ虫の雄が10匹くらい重なり合って、ハサミを左右に動かしている状態

(第2章 ここ一番の力をいかに出すか より)

と述べています。 


10匹ということは、2本の浮遊肋は仲間に入れないのかもしれません。

その辺はわかりませんが、どうやら私の場合は上のほうのクワガタが少しサボり気味です。


10匹が仲良くハサミを左右に動かせるようにしていきたいです。