体幹内操法

体幹操法は、栢野忠夫さんが提唱する動作を改善するためのメソッドです。


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これまでに著作が3冊、DVDが3本発売されています。

 

身体がどう動くようにできているか、を考えるのにとても役立つ考え方です。


今のところ講習会などに参加する機会がないので、自分でわかりやすいようにかなり変換していますが、

「人間の動きは、倒れないようにバランスをとることが優先される」

ということなのだと思います。


つまり、頭が右に傾けば肋骨部分は左に傾き、肋骨部分が左に傾くと骨盤部分は右に傾く、ということです。

そのようなバランスを取る動作に近いほうが、全体的にスムーズに動けるようになります。


そういった体幹内の動きを知るのに一番手っ取り早い方法は何でしょう?

実際に体幹だけで歩いてみる(お尻で歩く)ことだ、と著作で知りました。

なるべき腕と脚を使わずに地べたに座って、お尻で歩いてみると頭-肋骨-骨盤の連携がよくわかります。

いわゆる自然な動きとは、この連携をなるたけ邪魔せずに動作をしていることなのでしょう。


水泳でいえば、お尻で前に歩く時は「クロール」の、後ろへ歩く時は「背泳ぎ」の体幹の動きになっていることに気が付くでしょう。


「泳ぐ」と「歩く」は体幹の動きとしては違いはない、ということわかります。


歩くという動作がなぜ上手くいかないか、というと、本来は体幹の運動なのに脚と腕が混ざるから、でしょう。

自分でも気付いていない「こう歩くべき」というような様々な考えが、自然な動作を妨げてしまうような気がします。

 

アレクサンダー・テクニークのレッスンでよく使われるものに

「頭が動いて、身体がついていく」

というものがあります。

この「身体がついていく」という部分を検証するのに、このメソッドはとても役に立つのです。


身体はふらふらっと「ついていく」訳ではありません。

たとえば右を向こうとしたときに、頭を水平に右に回転させれば、身体は少し左に回転するのが自然です。

身体も同時に右に回転させようとすると、全体が少し緊張します。

バランスが悪くなり「危ないから固めよう」と脳が感知するからでしょう。


身体は自分の好きなように使っていいと思います。

ただそれを検証する手段があれば、それに越したことはありません。


水泳はもちろん、野球やバスケットボールにも、今のところかなりの部分が適用できて、動きを考えるのが楽しくなりました。

 

動く骨(コツ)―動きが劇的に変わる体幹操法 / 栢野 忠夫

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動く骨(こつ) 手眼足編―重力と調和した動きを究める / 栢野 忠夫

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余談ですが、栢野忠夫さんの文章はFMアレクサンダーの文章に少し似てます・・・

自分で独自のことを考える人特有のものがあるように思います。

「本当にこれで伝わるかなあ~」という想いでしょうか。

 

yasuoalexander.hatenablog.com