人生の答え / マイケル・J・ローズ
スピリチュアルな覚醒のお話です。
主人公アダムが何度もケガをして、夢で脚や腕などを切り落とされて、きついリハビリをして、と全編痛みがつきまとって、少し辛かったです。
人生の答え / マイケル・J・ローズ著、飛田妙子訳(徳間書店)
https://www.amazon.co.jp/dp/4198613419/
マイケル・J・ローズさんの著作一覧
https://michaelroadsjp.com/book.html
主人公は有機農業コンサルタントのアダムと、画家である妻のアンバー。
二人が、実体はあるのに影がない謎の少年セルフにサポートされて、スピリチュアルな道を歩む、というお話。
原題は"Getting There"。
訳者あとがきによると「内面を探求する」という意味だそうです。
読むきっかけとなったのは、同じマイケル・J・ローズさんの小説「マジック・フォーミュラ」の中で、登場人物が「ローズの『人生の答え』を読んだ。素晴らしかった」と言っていたから。
自分の本の中で、自分の本のオススメをさせるなんて、すごい度胸・・・
そこまで言うなら、という感じです。
主人公のアダムは好人物なのですが、何とも普通の考えを持っているところがポイントでしょう。
良くも悪くも現代の一般的な考え方をもとに、頭で理解をしようとして、こちらが疑問に思う点を着実についてくれます。
様々な心理的な葛藤を乗り越えて、一歩ずつ成長していく姿が克明に描かれています。
ひどくケガをしている、というのも重要な要素でしょう。
痛みや不自由さは、考えを常に現実に引き戻してくれます。
正直に言うと、自分にはまだ遠い遠い世界に感じました。
真理が書いてあるとは思うのですが。
すべてにはタイミングというものがある、というセリフを信じましょう。
また時間をおいて読んでみたいと思います。