不寛容
8月23日に米国ミルウォーキー州で、アフリカ系の男性ジェイコブ・ブレイクさんが警察官に撃たれた事件が、プロ・スポーツのボイコットに発展したことで、思わぬところで社会勉強をしてしまいました。
8月26日のバスケットボール(NBA)が3試合、野球(MLB)が4試合、選手たちが試合を放棄して中止になりました。
日本ではあまり伝えられていないようですね。 www.businessinsider.jp
事件直後に、アフリカ系のバスケットボールの選手の一人が「試合をやっている場合ではない」と即座に語っていました。
「怖くて外に出られない」と言っている人もいました。
警察官に射殺されるかもしれない、という恐怖はまったく理解からかけ離れたことで、想像もできません。
日本では警察官に撃たれることはまずないと思いますが、独特の問題があります。
人種差別がないからといって安心はできませんね。
どちらも、根っこはそれほど違わないと思います。
異質なものを許容しない、という不寛容さ、でしょう。
COVID-19は確かに前代未聞の問題ですが、同時に眠っていた問題を表出させる触媒のような役割を果たしているのかもしれません。