クレメンティのソナチネ
ハイドンのピアノ・ソナタの全曲演奏を進行中ですが、ふと思うことがあって、「ソナチネ・アルバム 1」に収録されているクレメンティのソナチネを弾いてみました。
手元にあるのは「定価300円」の年代ものですが、収録曲は未だに変わっていないようです。びっくり。
ソナチネ・アルバム1には6曲収録されています。
一番有名なのは、作品36の第4番でしょうか。
(Youtubeで検索すると、子供ピアニストの動画ばかりでした)
どの曲も詩情に溢れていて、素晴らしいです。
若い時には恐らく「つまらない」の一言で片づけていたことでしょう。
今弾くと、心に染み入ります。
大人になったのですよ。風情がわかるようになったのですよ。
子供にはわかりません(断言)
以前、ロッシーニのオペラの源流を知りたくて、チマローザやパイジェッロのオペラを数多く聴いていた時期がありました。
結局、琴線に触れることなく聴くのを止めてしまいましたが、そのことがクレメンティ(主にイギリスで活躍したそうですが)のイタリア魂を理解する糧になったのかもしれません。
パイジェッロも、今聴けばまた違って聴こえるような気もします。
4歳年下のモーツァルトのライバルだった、と解説にあります。
ホロヴィッツは「モーツァルトより難しい」と語っていたとか・・・
どちらも難しいとは思います。
しかし、モーツァルトは自分の音楽センスの無さに落ち込む難しさですが、クレメンティはもっと弾けるようになりたい、と思える難しさのような気がします。
作品36の第5番もよいですね~
作品36は教育用に作られた、とのこと。
自分の実力にはピッタリです。少しくやしいですが。
いずれは、ホロヴィッツが弾いている曲も試してみたいな~