作曲家や指揮者が弾くピアノ
以前テレビで「N響アワー」という番組がありました。
(終わったの知らなかった・・・)
作曲家の池辺晋一郎さんが毎週出演して、楽しいトークが聞けました。
そして、何より好きだったのが、池辺さんがポロンポロンと弾くピアノでした。
何というか、押しつけがましくなくて、それでいて音色がクリアで、まるでピアノが自発的に音を出しているような感覚がしたものです。
ピアニストの弾くピアノとは、ずいぶん違うと感じました。
ピアニストにとって、ピアノは自分の一部になっているのに対し、池辺さんはピアノを自分の頭の中にある音楽を外に出すための単なる道具として扱っている、そんな印象がありました。
それは、指揮者が弾くピアノについても、同じようなことを考えさせられることがあります。
普段自分では音を出さない指揮者にとっては、ピアノはオーケストラの代わりでしかないでしょう。
昔の大指揮者、フルトヴェングラーやワルターのピアノは、まさにオーケストラのサウンドを感じさせてくれます。
サヴァリッシュは歌曲の伴奏の録音がたくさん残っていて、今も楽しませてくれます。
ショルティは、ミケランジェリと同じくジュネーヴ国際コンクールで優勝したピアニストでした。
「メイキング・オヴ・ザ・リング」というドキュメンタリーで、確かスコアを見ながら、歌も歌いつつ、ガンガンピアノを弾いていました。
最高にかっこよかった~
オペラのスコアを見ながら弾き歌いは、自分の中では最高にあこがれるスキルの一つです。
無理かな~
極め付きはやはり作曲家であり、指揮者でもあったマーラー。
同じように、ピアニストが弾くピアノとはかなり違うように感じます。
というか、誰もこのようには弾けないでしょう。
www.youtube.com何度聴いても素晴らしいです。
(どうして途中で・・・)